もうすぐ新しい弁護士が増える時期です
年末年始は新人弁護士が増える時期です。
学校や会社では新入生、新入社員が増えるのは4月なので、変わっているかもしれません。
このようになっている理由は弁護士になるための修習制度にあります。
弁護士になるためには、一般的には司法試験に合格する必要がありますが、
司法試験に受かったからといって、すぐになれるわけではなく、
司法修習という研修を受けて、試験に合格する必要があります。
この試験は司法試験とは違い、一般には「二回試験」と呼ばれています。
(司法試験を1回目として、2回目の試験だからですかね?)
最近では、5月に試験を受けて、9月に合格発表があり、12月から司法修習が始まり、約1年研修を受けて、翌年の12月に二回試験とその合格発表があるという流れになっています。
昔は、司法試験のスケジュールが少し違ったり、司法修習の期間が長かったりしていました。
つまり、弁護士として仕事ができるようになるのは、最短でも司法試験に合格した年の次の年の12月からということになります。
そのため、早い人であれば12月の末頃から弁護士事務所で仕事をし始めますが、
12月一杯はゆっくり家族と一緒に過ごしたりして、翌年のお正月明けから仕事をし始める人もいます。
そこで、新人弁護士が年末年始に増えるのです。
大分県弁護士会は、個々の弁護士同士が裁判等で戦うことも多ければ、弁護士会として団結して行動することも多いため、どんな弁護士が入ってくるか、みんな気になっています。
他方で、新人弁護士の多くは、「これからよろしくお願いします。」という意味で、近くの事務所を回ります。
(別に誰も強制しているわけではありません。)
私の事務所にももうすぐそういう新人の弁護士さんが来てくれるかな、と今から楽しみにしています。